生成AIで、いろんなタッチの似顔絵をどこまで描けるか!

最近は色んなところで「AI」が話題になり浸透してきました。
某局のニュースでも、アナウンスがAIだったり、chatGPTを使いこなすためのスクールがあちこちで立ち上がったり。
私は忌避感も歓迎感もないのですけれど、自分自身の仕事が早くなるのは望ましい。

ということで、今年の年賀状は
「生成AIでイラストを描いてみよう」にチャレンジしてみました。
時短になるかな?!

13才の息子を漠然と描かせてみた。

今年はテニスを始めたので、それを紹介しようと思いました。
AIくんにお願いしてみたテキストプロンプトは下記のようなものです。

AIくんへの指示

「POPな画風の漫画イラストで、13歳の少年がテニスをしている。髪型はボサボサで中肉中背。眉毛が太く目が大きい。日本の少年漫画風なタッチで。」

おお。やるじゃないですか。
本人には似ても似つかないけれど(笑)
あとはAIなので指がおかしかったりラケットグリップがなくなっていたりが気になりますが。

まぁ。妥協すれば、優秀なもんです。

次は水彩画風にチャレンジ。

次に、私。
そういえば今年、大阪デザイン振興プラザに1室事務所を設けたのでした。
インキュベーションで学びながら、視野も視座も上げていこうと一念発起。
それを紹介したくて、以下のようなプロンプトを書きました。

AIくんへの指示

「水彩画タッチで、事務所で仕事をしている中年女性。髪型はショートヘア。一人で仕事をしていて個人事務所。大きめのパソコンにデュアルモニター。個人事務所でデザインの仕事をしている。」

え? 外人? 
なるほど、人種も指定した方がいいみたいでした。
しかもショートヘアじゃないですね。
AIくんにはアップスタイルもショートに見えるらしいです。そこんとこ融通が効かないので、これまた修正。
輪郭や体つき、髪型を描き直して、目や鼻を「ゆがみ」で修正いたしました。
まぁ、ちょっと日本人に近づいた?かな?
息子より修正が必要でした。

ちょっと老けている気がしますが、もはや時間が勿体無い。
胸の位置、鼻の形を変えて、少し日本人っぽくするだけにとどめました。
似ているかどうかよりも「それなりに見えればいい」になってくる。自分ツールってそんなもの。

風刺や誇張は具体的に描かなくてはとんでもなくなる。

最後に、主人。
今年は「自分の趣味をみんなで共有して楽しもう!」と、本人主催で「鉄道模型会」なるものを企画し、開催しました。
のんびりまったりの会なのですが、内容は濃くて、Nゲージで複線を作ったり、クラフトで街並みを工作したり・・・。
もっと小さなお子さんのために、プラレールも用意したりと、なかなかの企画。
その様子を描きたくて、プロンプトは以下のようにいたしました。

AIくんへの指示

「カリカチュアタッチの鉄道模型を楽しんでいる40代の男性。顎髭があり銀縁の眼鏡をかけている。アジア人男性。かなり痩せて長身。髪は短め。こちらをみて笑っている。鼻が大きく、頬骨と顎が張っている。優しそうな人相。」

え?
誰?

っていうか年齢も人種もおかしいやんwww
しかもこのサイトには「ネガティブワード」という欄もあったので、避けてほしいワードが入力できるようでした。
ですので、「白人」「大きな体格」と入力したにも関わらず、指示無視のこの有様。

もはや修正できるレベルじゃないので、もう一度、今度は「アメリカンコミックス風のタッチで」「髪型はソフトモヒカン」「日本人男性」としました。
すると、こうなりました。

こわっっ!www
しかも指! 小指らしきものが空間から生えてる!

うーん。。。
確かにアジア人にはなってくれたけど、日本人になんか偏見ありませんか? 髪型もなぜかぶり物???
何だろ。やっぱりリソース不足なんだろうな。
何だかディスニーやピクサーっぽい。

ということで、輪郭、髪型、体格、全てにおいていじり倒して、ここまで寄せました。

荒い修正で、歪み変形にマスクを細かくかけませんでした。ですので窓枠とかモヒカンの長さ調整とか、めちゃくちゃ荒いですがお許しください。
指も無難に修正。
体格も面長へも歪み調整とスポット修復ブラシで「コンじる」を多用。
修正のPhotoshopでAI多用してるじゃないですか!って感じです。

ここまでで2時間弱の作業。
いちから描く場合と比べると、そりゃあ格段にスピードは上がる。
私のような、「ゼロからイラストを描くには時間がかる」という人にとって、修正前提なら、あらゆるタッチで再現してくれ、時短にることはわかりました。
でもまだまだ使いこなせているというレベルではないので、仕事に活用は難しいかな。
ほとんど何回やっても、外人になってしまうし。

基本、似顔絵を写真で生成するのではなく、ゼロから描くにはプロンプトでは無理を感じました!
そんな話題の、「似ていない年賀状」です!